人望を集める人の3つのタイプとは?その秘密を解き明かす~松本人志からみちょぱまで~

こんにちは!今回は、「人望を感じる人の3つのタイプ」についてお話しします。

先日、中田敦彦さんのYoutubeを観ました。松本人志さんに向けて提言する、という内容で、芸能界の大御所に向けた強いメッセージが話題になっていました。

中田さんの動画についての感想は置いておいて、私がこの動画を通して関心を持ったのは、後輩芸人さんたちの反応でした。そこには、「シンプルに松本人志に憧れている」「松本人志に需要がある」という趣旨のメッセージが散見されました。「松本人志さんという人物はなぜ人々から求められるのだろう」という疑問が、今回の記事の出発点でした。

私たちは日々、さまざまな人々と出会い、その中には何となく心惹かれる人、人々からの尊敬を集めている人もいるでしょう。そこで、その人々は何が違うのか、その答えを見つけるために、今回は3つのタイプをご紹介します。

1. 答えを教えてくれる人

まずは、「答えを教えてくれる人」から始めます。以下がその特徴です。

  • 様々な疑問や問題に対して、確かな答えを出してくれる
  • カリスマとして人々から尊敬を集める
  • 的確なアドバイスを求められることが多い

芸能界で考えれば、松本人志さんが典型的な例です。「お笑いの正解とは?」という問いに対して、彼自身がその答えを示し、多くの人々がその笑いに共感を感じています。

松本人志さんが多くの賞レースで審査員としての役割を求められるのも、また、多くの芸人さんから慕われるのも、彼自身が確かな実績を残した伝説的な芸人であると同時に、「なぜ面白いのか?」を明確に言語化できる能力を持っていることが大きいでしょう。

歴史的な人物としては、千利休さんがこのタイプの代表格でしょう。「茶の湯の正解とは?」という問いに対して、千利休はその答えを示し、人々はその茶道の精神に感銘を受けてきました。

千利休豊臣秀吉を接待するために、自室に一本だけ、鮮やかな朝顔を活けて見せたエピソードは有名です。凡そ一般の人達では理解できない「茶の湯の世界の美学」を彼は常に自身の手で表現し、自身の言葉で説明してきました。

このタイプは「○○の第一人者」と呼ばれることも多いタイプです。もし皆さまがこのタイプを目指すのであれば、小さなことでも良いので、周りの人がまだ手を付けていない分野で確かな実績を残すとともに、その成功に至る道を明確に言語化する能力を磨いていくと良いでしょう。

2. 気持ちをわかってくれる人

次に、「気持ちをわかってくれる人」について見ていきましょう。以下がその特徴です。

  • 自分自身が苦労を重ねてきた経験を持つ
  • その経験から学んだ教訓や感情を共有し、人々に安心感を与える
  • 相談を聞いて欲しがられることが多い

オードリーの若林正恭さんや有吉弘行さんがこのタイプの典型的な例でしょう。彼らは自身の苦労や困難を乗り越えて成功を勝ち取った経験があり、それを聞くことで「この人なら自分の苦労もわかってくれる」「きっと見放したりしない」という安心感を与えてくれます。

オードリー・若林正恭さんは、かつて売れない時代に受けたラジオ番組のオーディションで、放送作家の青銅さんから「人が本気で悔しかったりみじめだったりする話は、面白いんだよ」というアドバイスを受けたそうです。彼はこの言葉を大切に心に刻み、その後始まるオールナイトニッポンでも毎週欠かさず自身の人間臭いエピソードトークを重ねたことで、視聴者の共感と信頼を集め、人気を獲得しました。

今でも、オードリーのオールナイトニッポンは、同局のラジオ番組の中でも聴取率1位を獲得している、超人気ラジオ番組です。

このタイプの人達は、人と人の感覚のズレに敏感で、徹底した分析を行っていることが特徴です。若林正恭さんはかつて「あちこちオードリー」の中で、この作業を「ボンネットを開けて中を確かめる作業」と呼んでいました。また、有吉弘行さんは自身が売れない時代に徹底してテレビ番組を観ることで、テレビ制作者の意図と視聴者の感覚のズレを理解したことで、テレビに復帰した際にそのズレを言語化することで視聴者の共感を獲得してきました。

もし皆さまがこのタイプを目指すのであれば、日常で感じる「違和感」を大切にすること、そして、なぜ違和感を感じたのか疑問に感じ、分析していくと良いでしょう。こうした習慣を持つことで、自分自身の価値観に自信を持つことができます。その結果、他人の価値観も尊重できるようになるでしょう。また、他人が感じる違和感の根源を分析する習慣が身につくことで、誰の話にも関心や共感を持ちながら話ができるようになるでしょう。

3. 自然体な人

最後に、「自然体な人」について説明します。以下がその特徴です。

  • ありのままの自分を表現し、自由なスタイルで人々と接する
  • 一緒にいるだけで楽しそうに感じられる
  • 事前にしっかりと人間関係の構築やコミュニケーションの根回しを行っている

芸能人で言えば、みちょぱやフワちゃんがこのタイプに該当します。彼女たちは歯に衣着せぬ物言いで、大御所にも自然体に絡んでいける姿が若年層の憧れを集めます。

しかし、ともすれば勘違いをしてしまいがちですが、このタイプの人々は、自然体に振る舞うことを周りから許容してもらえるように、事前にしっかりと人間関係の構築やコミュニケーションの根回しを行っています。この下準備もなしにやり方だけを真似して、タメ口を聞いたり、不躾な態度を取ってしまえば、間違いなく嫌われることでしょう。

彼女たちが日常的に目上の人たちに愛されるためにどのように振る舞っているかは、多くのメディアにそのヒントが散りばめられています。枚挙に暇がありませんが、一つ挙げるとすると、「見た目に反して、謙虚で礼儀正しい」点は両者に共通しています。

もしあなたがこのタイプになりたいのであれば、「どうすれば周りから可愛がられるか」ということを学んでいくと良いでしょう。それは決して、「お世辞を言いなさい」とか、「後輩に奢りなさい」とかといった、表面的な話ではありません。むしろ、「ありがとう」と「ごめんなさい」がきちんと言える、といった、人付き合いの本質の部分を追求していくと、自ずと自然体に振る舞えるようになるでしょう。

まとめ:3つのタイプから自分に合ったスタイルを見つけよう

以上が、私が提案する「人望を感じる人の3つのタイプ」です。これらのタイプには優劣はありません。それぞれが異なる魅力を持っています。

もしあなたが人から人望を集める人になりたいのであれば、今回紹介したそれぞれのタイプが持つ特性や魅力を理解し、自分にあったスタイルを模索することで、あなたも人々からの尊敬や信頼を得られるようになるでしょう。それには、自分自身の魅力を見つけ、それを大切にすることが何よりも重要です。

また、どのタイプを目指すにしても、ある程度の実績が必要です。それは彼らほどの大成功を収める必要はありません。小さな実績をコツコツと積み重ねていくことが大切です。

あなたも自分にあったスタイルを見つけ、人々からの信頼を得られるようになることを願っています。それではまた、次回の記事でお会いしましょう!