本当に外資系企業に転職するべき?得られるメリットと転職のための心構えを解説

みなさん、こんにちは。今日は、現役外資系企業社員である私から外資系企業に転職することのメリット、そして転職を成功させるために日頃から心がけておきたいポイントについてお話ししようと思います。

みなさんは、これからのキャリアパスについてどう考えていますか?転職を考えているけれど、どのような企業にするか悩んでいませんか?もしその選択肢の一つとして外資系企業があるなら、この記事はきっと役立つはずです。

外資系企業には、国内企業とは一線を画する特性や魅力があります。だからこそ、日本のみならず世界中から優秀な人材が集まるわけですね。しかしその一方で、言語や文化の壁、働き方の違いなど、転職をためらってしまう要素も確かに存在します。

そこで今日は、外資系企業に転職するメリットと、そのために必要な準備や心構えについて深掘りしていきたいと思います。自分のキャリアを真剣に考えている方、新たな挑戦を求めている方、ぜひ最後までお付き合いください。

外資系企業に転職するメリット

外資系企業に転職するという選択は、多くの新たな可能性とチャレンジを提供します。それは新しい環境への適応、新しいスキルの習得、そしてもちろん、個人的な成長のチャンスといったものを含んでいます。外資系企業での経験は、あなた自身の視野を広げ、キャリア、そして人生そのものを豊かにする力があります

それでは、外資系企業で働くメリットについて、具体的に見ていきましょう。以下に、その一部をピックアップしてみました。

  • グローバルな視野の拡大

    外資系企業での仕事は、国際的な視野を広げ、グローバル市場で働く上で大切なスキルを磨く絶好の機会となります。外資系企業で働くことで、自社のビジネスがどのように世界の他の地域と関連しているか、国際的な政策や経済状況が自社のビジネスにどのような影響を与えるかを深く理解することができます。また、世界各地から集まる同僚との交流を通じて、異なる文化や価値観を学び、多様性を受け入れる力も養われます。

  • 英語力の向上

    多くの外資系企業では、英語が主要なコミュニケーション手段となっています。このため、日々の業務を通じて英語能力を自然と向上させることができます。ビジネス英語のスキルはもちろん、多文化環境でのコミュニケーションスキルも身につけることができます。さらに、英語を母国語とする同僚との交流を通じて、自然な英語表現やフレーズを学ぶことが可能です。私自身も英語の勉強はこれまで学校教育だけでしたが、今の会社への転職を契機に、英語の学習を始めました。今では上司との1on1も英語で行ったり、外国工場とのやり取りをオンラインで英語で行ったり、実際に英語を使う機会に恵まれたお陰で英会話スキルがメキメキと上達しました

  • キャリアアップの機会

    外資系企業では成果に応じた評価が行われ、能力次第で急速に昇進することも可能です。業績を上げることで昇進だけでなく、海外赴任の機会も得られます。そのため、自身のスキルを活かし、自身のキャリアを一気に加速させることが可能です。私の前の上司も30代前半で管理職となっていました。もし若いうちからバリバリ仕事をして管理職になりたい、と思うのであれば、外資系企業ほ最適な場所だと思います。

  • 給与・待遇

    外資系企業には高給与や充実した福利厚生が期待できます実力主義が根幹をなす企業が多いため、自分の成果がダイレクトに評価され、その結果として実績に応じた報酬を得られることもあります。特に、高いパフォーマンスを上げた場合には、ボーナスやインセンティブに反映されることも少なくありません。

  • ダイバーシティインクルージョン

    外資系企業は多様性を重視し、どんな背景を持つ人々も公平に評価され、活躍できる機会が広がります。多様なバックグラウンドを持つスタッフが自由に意見を出し合い、新たなアイデアや解決策を生み出すことを歓迎する風土が根付いています。性別、年齢、国籍、人種、性向、信念など、さまざまな視点を持つ人々が自身の意見を自由に表現でき、新しいアイデアや解決策を提供できる環境があります。私の会社でも「心理的安全性の向上」をテーマに、日常的に社員同士で話し合いをしたり、具体的なアクションを決めて、少しでも全社員が働きやすい環境づくりに努めています。

外資系企業に転職するために意識すべきポイント

それでは、外資系企業に転職するためには日頃から何を意識すべきでしょうか。以下にポイントをまとめてみました。

  • 英語力の向上

    外資系企業で働くと、ビジネス英語を始めとする、読み書きだけでなく会話能力も必要になります。日常のメールや電話、会議のやり取りだけでなく、プレゼンテーションやネゴシエーションなど、多岐にわたるビジネスシーンでの英語力が求められます。部署によっては英語ができなくても入社可能なポジションはあると思いますが、長く働きたいのであれば、少なくとも英語学習のやる気だけは持って転職活動をすることをオススメします

  • グローバルな視野

    世界の経済や政治の動向、異文化理解などについての知識を深めることは必須です。また、自己の専門領域についてのグローバルなトレンドを把握しておくことも大切です。そこまで詳細に知る必要はないかもしれませんが、対象となる企業の本社の所在地や事業規模、最新のビジネストレンド等は調べておくと良いかと思います。Googleニュースで入手できる程度の情報で大丈夫ですよ。

  • 成果主義への対応

    自分自身の成果をしっかりとアピールできるようなスキルや習慣を身につけることが求められます。仕事の成果を具体的な数値や事実に基づいて示し、自身の貢献を明確に伝える能力が重要となります。私の会社でも、「優秀だけど自己PRが苦手なAさん」と「仕事はそこそこだけど自己PRが上手なBさん」では、Bさんの方が高い評価を勝ち取るチャンスがあります。実際、多くの外資系は日々の仕事は自己管理が求められるため、逆に言うと、個々の社員が毎日何をやっているのか上司は細かくは知りません。そのため、適切な自己PRをしないと、個人の仕事を評価してもらえないのです「嘘をつく」とか「成果を盛る」のではなく、自分がやったことを適切にPRする力が求められます。こうした能力は、転職活動や昇進試験等でも役に立つスキルだと思います。

  • コミュニケーションスキル

    ダイバーシティ(多様性)のある職場では、異なるバックグラウンドを持つ人々と円滑にコミュニケーションを取る能力が求められます。言葉だけでなく、文化や価値観の違いを理解し、それに対応したコミュニケーションを取ることが重要です。国内企業ではまだまだ「空気を読む」ことが日常的に求められますが、外資系企業では「私の気持ちを想像してください」は通用しません。「自分が何を考えているのか、相手にわかりやすく言語化する」能力は必須になりますし、感情的になる人は「幼稚な人」とみなされます。常に相手にとって心地よくコミュニケーションを図れるスキルが求められます。

  • 自己啓発

    新しい技術、ツール、知識を習得するための自主的な学習が重要です。自発的に学び、スキルを更新し続ける姿勢が求められます。外資系企業では、国内企業のように誰にでも平等に研修を施すといった機会があまりないことから、勉強したことがあれば自分から手を挙げないとチャンスが回ってきません。日頃からアンテナ高く、「自ら学ぶ姿勢」を持ち続けることが大切です。

  • フレキシブルな働き方

    時差の関係で非常に早い時間や遅い時間に働かなければならないこともあります。そのため、自宅で働くことに対する準備や、時間管理能力などフレキシブルな働き方に対応できるように準備しておくと良いでしょう。

これらのスキルや知識は、転職活動だけでなく、現在の職場でも役立つものです。日々の仕事を通じてこれらのスキルを養うことは、自身のキャリアを広げる上で大切なことと言えます。

まとめ

今回は外資系企業への転職メリットと転職に向けた心構えについて話しました。英語力の向上、グローバルな視野、成果主義への対応、コミュニケーションスキル、自己啓発、フレキシブルな働き方――これらは一見すると難易度が高く見えるかもしれませんが、ここで肝心なのは「自分が何を求めているのか」を明確にすることです。

あなたのキャリア目標は何でしょうか?もしそれが、広い視野を持ち、多様な人々と協働し、自分自身のスキルを活かして挑戦を続けることだとしたら、外資系企業はその可能性を広げてくれる舞台となるでしょう。新しい言語を習得し、異なる文化や価値観に触れることは、あなたを個人として、そしてプロフェッショナルとして成長させます。そして、その過程で築き上げる豊富な経験は、あなたのキャリアにおける価値を高め、更なる道を開く鍵となるはずです

一歩踏み出すことは勇気が必要ですが、その一歩が新たな世界を切り開くきっかけになるかもしれません。あなたが描くキャリアの未来像が、外資系企業での経験を通じて、より鮮やかに、より現実的に色づいてくることでしょう。まだ見ぬ自分との出会い、そしてその先に広がる無限の可能性に期待して、積極的に挑戦してみてください。これからのあなたの輝かしいキャリアを応援しています!