男の子と女の子で育て方の違いはあるの?【結論:男の子は褒めて伸ばそう】

子育てを頑張る育児ヒーローズ*1のみなさま、こんにちは!

 

みなさまは次のようなお悩みを抱えたことはないですか?

「子供は親が見本を見せて育ててあげればよいと聞いたけど、本当?」

「子供にルールを教えても全然きいてくれない…」

「きつく叱ると落ち込んでしまうから、どう指導すればよいかわからない…」

 

 

そのお悩み、もしかしたら男の子と女の子の違いが原因かもしれません!

 

 

本日は、こちらの書籍を参考に、男の子と女の子の育て方の違いについて学んでいきましょう。

世界標準の子育て 船津 徹

 

自己紹介

 

結論:男の子はおだてて育てろ。女の子は見本を示せ。

 

結論としては、男の子と女の子は「やる気≒モチベーション」に違いがあります

 

 

男の子=褒められると嬉しくなり、やる気になる

女の子=親が「手本やルールを提示してあげる」のが基本

 

 

もうちょい詳しくみていきましょう!

 

 

男の子の育て方

男の子は「おだてて育てる」が基本

調子に乗る男の子の写真

男の子は根が単純なので、
「上手にできたね」
「がんばったね」
「頼りになるね」
「カッコいいね」
と褒められ、おだてられると嬉しくなり、やる気になって行動するのです。

 

 

男性は幼児から大人まで単純なわけですね(笑)。外資パパもこの法則のとおりの人間なので、褒められたりおだてられたりすると嬉しくなって頑張っちゃいます!

 

 

パパのみなさまはすんなり理解できると思うのですが、ママのみなさまはもしかするとしっくりこないかもしれません。実は、後述するように、女の子は無理に褒めたりおだてたりしなくても、周囲をみながら自然と育っていく傾向があるためです。

 

 

そのため、多くのママが男の子に手を焼いているのは、もしかすると、女の子を扱うように男の子を育てようとしているからかもしれません。自分たちが育ってきたように男の子を育てようと思うと、そこには行き違いが生じてしまうのです。

 

 

男の子は大げさなくらい褒めて丁度よい

男の子を褒めるお母さんの写真

男の子のモチベーションは褒められたり、頼られたりすることです。なので、もし子供に行動して欲しいと思うときは、子供の「頼られたい&褒められたい願望」を存分に刺激してあげると良いでしょう。

 

 

例えば、
「ママを助けてくれる?」
「ママと一緒に考えてくれる?」
「ママを守ってくれる?」
と頼ってみてください。

 

 

そして、狙い通りに協力してくれたら、「○○ちゃんは頼りになるわ。カッコいい!」といって、大げさなくらい褒めてあげてください。そんな言葉を母親から言われると「もっとがんばろう!」という気になるのが男子なのです

 

 

うちの妻も、長男に対しては大げさなくらい「褒めて育てること」を徹底しています。本来の彼女はなんでも「できて当然」「当たり前のことができたくらいで褒められないのが普通」という考え方の女性なので、人を褒めることは苦手なのですが、長男に対しては、「無理してでも褒めてあげるように」努力して対応を変えているようです。ちなみに外資パパのことは全然褒めてくれません(笑)

 

 

結論としては、「男の子はおだてて育てる」という原則を守れば、ママ(=パパ)のために一生懸命がんばってくれる可愛い青年に育ちますよ。

 

 

競争心をあおってみるのも効果的だよ

競争する子ども

ちなみに、男の子は女の子よりも「競争心が強い」という特徴があります。この心理も上手に利用すると、子どもの行動を促しやすくなるので、知識として知っておくと良いでしょう。

 

 

例えば、
「○○しなさい!」ではなく、
「ママ(パパ)と競争しよう!」と言えば、
たいていの男の子は乗ってきます

 

 

片づけも、掃除も、勉強も、運動も、子どもの競争心を上手くあおってみましょう

 

 

男の子にやってはいけないNG行動は、プライドを傷つけること

落ち込んで泣き顔になっている男の子

一つだけ、これは絶対に守ってください。それは、男の子のプライドを傷つけることは絶対にしないこと。具体的には、自尊心を傷つける言葉、ケナシ言葉、比較言葉は絶対に使わないようにしてあげてください。。

 

 

例えば、人前できつく叱ったり、「グズだね!」「ヘタだね!」とケナシたり、兄弟・姉妹と比較して「何でお姉ちゃんはできるのにあなたはできないの!」などは絶対に言ってはいけません。

 

 

男の子はプライドを傷つけられると、本当に言ったとおりにダメになってしまうという「ガラスのハート」を持っています

 

 

我が家でいえば、長男と長女の兄妹を比較するのだけは絶対にやめよう、と夫婦で決め事をしています。また、長男が通っている保育園の同級生と比較することも絶対にしないように心がけています。油断するとすぐに比較グセが発動しがちなので、「絶対にしない」と強い決意を持っておくことがとても大切ですよ。

 

 

女の子の育て方

女の子は、ママやパパの行動をマネして成長する

ママのマネをする女の子

女の子は、親(特にママ)が「手本やルールを提示してあげる」のが基本です。

 

 

女の子は男の子よりも人間への関心が強く、人を観察する力が鋭いのです。そのため、両親が子どもと信頼関係を築き、人生の先輩として立ち居ふるまい、礼儀作法、コミュニケーションの手本を示してあげると、そのとおりにマネしてくれます。

 

 

つまり、ママやパパがいつも笑顔で、明るく、礼儀正しく、人に優しく振る舞っていれば、子どももそのとおりに育つのです。「子供は親を見て育つ」と言いますが、女の子は特に、そうした傾向が強いのです。みなさまがいい大人であれば、子供も自然といい子に育っていくわけですね。

 

 

ルールや決まりごとを守れるのが女の子。でも、男の子は…

ルールと書かれた写真

女の子は「ルール/集団の調和をもたらす決まりごと」を好む傾向があるので、「手本を示す」→「マネさせる」→「努力を褒める」を繰り返していくと、しつけも勉強も習い事もどんどん成長していきます。

 

 

一方、男の子はどうでしょう?

 

 

覚えておいてください。残念なお知らせですが、「男の子は常識やルールを破ることが仕事」なのです(笑)

 

 

女の子に接するように母親が手本やルールを示しても、男の子はマネするどころか、わざと反対のことをしたりします。なぜなら、男の子は型にはめられること、命令されること、手出し口出しされることを嫌うためです。

 

 

いいかえると、「自分で試してみたい!」「人と違うことをしてみたい!」という欲求が女の子の何倍も強いのです。これは見方を変えれば良い点でもあるのですが、子育てをする上では、ちょっぴり気をつけないといけません💦

 

 

きっと初めて男の子を育てるママは、「なんで言うことを聞かないのだろう…」「なんでこんなにバカなことをするのだろう…」と不思議に思うかもしれませんね。それは、ママは女の子なので、自然とこうした「当たり前のこと」が身についたからなのかもしれません。

 

 

多くのママは、自分がそうされてきたのと同様に、男の子にも「ああしなさい」「こうしなさい」と命令で動かそうとしますが、男の子には通用しないのです。ではどうすれば良いか。それは上にスクロールして 読み返してみてくださいね(笑)

 

 

まとめ:子どもにとって一番ストレスのない子育てを

いかがだったでしょうか。今回は、子育てをする上で気をつけるべき、男の子と女の子の違いをみてきました。

 

 

今回の内容に、もし少しでも心当たりがあるようであれば、ぜひ、日常のコミュニケーションに取り入れてみてくださいね。

 

 

一番大切なのは、親がお子様にとってストレスのないコミュニケーションをとってあげることだと思います。

 

 

今回の記事がそのためのヒントになっていれば幸いです!

 

 

それではまた、次回の記事でお会いしましょう!

*1:育児ヒーローズとは?:子育てを頑張っている読者のみなさまの総称です。「育児に奮闘する全ての親がヒーローだ」という意味を込めています

子供が読み聞かせに集中してくれない時の対策【結論:気にせず読み進めましょう】

子育てを頑張るみなさま、こんにちは!

 

 

みなさまは、こんな悩みを抱えたことはありませんか?

「子供に読み聞かせしようとしても、集中して聞いてくれない」

「どれくらいの頻度で読み聞かせすればよいのかわからない」

「どんな絵本を選んであげればいいのかわからない」

 

 

私も2歳半の子供の子育てをしているので、その気持ちがよくわかります。

 

 

今回は、そんな悩める読み聞かせ難民のみなさまに、こちらの本を参考にした対策をお伝えしたいと思います!

 

 

この記事を読めば、こんなヒントを得ることができますよ!

  • 子供が読み聞かせに集中してくれないときはどうすればよいか?
  • 毎日どれくらい読み聞かせをすればよいか?
  • オススメの本はあるか?(筆者の経験談

 

 

それでは、さっそく行ってみましょう!

 

自己紹介

 

結論:子供が読み聞かせに集中していなくても気にせず読み進めてOKです

結論からお伝えすると、もしお子様が読み聞かせに集中していなくても、気にせず読み進めてしまってOKです!というのも、冒頭に紹介した書籍にはこのように書かれています。

「子どもはほかのことに気が散っていても、背中を向けたまま聞いていたりするようです。」

 

 

読んでいる親の気持ちからすると、パパの膝に座ってゆっくり腰を据えて話を聞いてほしいものですが、子供が一緒に本を眺めていないからといって聞いていないわけではないということなのです。

 

 

そのため、お子様が集中していないように見えても、心が折れそうになる気持ちをぐっとこらえて、最後まで気長に、いつもどおりに読んであげることが大切なのです。

 

 

筆者も長男に読み聞かせをしているとすぐに膝から離れてどっかに行ってしまったり、おもちゃで遊びだしたりするので、「聞いてないやん」と思って読むのをやめてしまうことがしょっちゅうでした。今にして思えば、この態度はよくなかったのですね…。反省です💦

 

 

但し、注意点として、読み聞かせの声に集中できる環境を作ることが大切です。

 

 

読み聞かせの時間は、テレビや音楽を消して、あなたの声に集中できる環境を作るようにしましょう。そして、子どもが耳から入ってくる言葉やリズムをじっくりと味わい、想像をふくらますことができるよう、ゆっくり、はっきり読んであげましょう。

 

 

一日に読む本は2~3冊。時間は10分程度でOK!

10分を示す時計

こちらの本には、読み聞かせをするときは、日課として毎日10分程度、時間を取るのが良いと書かれていました。

 

 

10分程度であれば、親としても時間の融通がつけやすいですよね。この10分間に読み聞かせしようとすると、大体2~3冊になりますよね。

 

筆者の場合:子供が主体の読み聞かせ

絵本を探しにいく子供

筆者が子供に読み聞かせをするときは、「好きな本を2冊とってきて」と伝えて、子供に自分で選んでもらっています

 

 

2冊読み終えて、子供の方から「これも読んでー」と提案してきてくれるので、その場合は3冊以上読むことにしています。

 

 

もし読み聞かせをしている途中に「こっちの本を読んでー」と言われたら、「この本が終わったら次の本を読もうね」と声をかけて、一冊ずつ終わらせるようにしています。

 

 

また、まだページを読み終わっていないのに次のページに進もうとページをめくろうとしてきたときは、「このページが読み終わってから次にいこうね」と声をかけています

 

 

ときどき、お気に入りのキャラクターや絵をみつけて、「キリンさんがいるねぇ」と話しかけてくれることもあるので、そのときは朗読を中断し、「ほんとだね。キリンさんがいるね」などと、親子の会話を楽しむようにしています

 

同じ本を繰り返し読んでもOK

「お気に入り」と書かれた写真

ちなみに、同じ本を繰り返し読むこともOKなのだそうですよ。

子どもは1冊の本を気に入ると、何度でもその本をくりかえし読みたがります。大人から見ると不思議なのですが、子どもにとってはつねに新しい気づきがあり、回を重ねるたびに自分の力で発見することが増えていきます

 

 

常に新しい絵本を探してこないでも大丈夫と思うと、少し気がラクになりますね♬

 

 

ちなみに、読み聞かせって本当に子供にとって良いの?

書籍によると、実際の研究結果からも読み聞かせのプラスの効果が証明されているみたいですよ。

 

1.読み聞かせをすると感情がわかる子どもに育つ

日本大学大学院の認知神経科学者・泰羅雅登教授の研究によると、読み聞かせをするとき子どもの脳のなかで、感情や意欲、本能に関係する「大脳辺縁系」という部分が活性化していることがわかったそうです。

 

泰羅教授は、これを「心の脳」と表現し、この心の脳を育めば、こわい、悲しい、楽しい、うれしいといった感情がわかる子どもに育つと言っています。

 

心の脳が育つと、さまざまな感情を脳が感じ取り、「また、やろう」とか「これはやってはいけない」といった動機付けがされ、意欲や道徳感にもつながるということです。

 

2.子供の問題行動が少なくなる

脳科学者・川島隆太教授の調査では、子どもは、読み聞かせによって言葉の発達が進むほか、言うことを聞かない、反抗するなどの問題行動も少なくなったといいます。

 

 

本の読み聞かせは子供の健全な発達につながる、大切な営みといえそうですね!

 

 

筆者がオススメ!長男にウケが良かった絵本3選!

最後に、筆者が実際に読み聞かせをした絵本で、長男のウケが良かった絵本を3つ紹介したいと思います!みなさまの絵本選びの参考になれば幸いです!

 

1冊め:こわめっこしましょ

1冊めは「こわめっこしましょ」。これは長男が保育園で先生によんでもらって気に入った一冊。大人からみると、見開きの絵が強烈なのですが、長男は怖がるわけでもなく、面白がって読んでいました。
 
 
セリフが少なくて、しかも「にらめっこしましょ」のリズムに載せて読むことができるので、パパとしても読みやすい一冊。長男も一緒になって歌いながら読んでいます。
 
 
作者のTupera tuperaさんの絵本は絵柄やストーリーが独特で、文字も少なく読みやすいものが多いので、お子様が気に入った場合は他の絵本もオススメですよ!
 
 

2冊め:パンどろぼう

二冊めは「パンどろぼう」です!これはママが気に入って、長男と一緒に本屋で選んできたのですが、長男もお気に入りの一冊です。
 
 
なんせ絵が可愛い!パンどろぼうも可愛いし、パンも美味しそう!途中に出てくる「まずい…」の絵は特に長男のお気に入りで、このページになると一緒に「まずい!」と大声で読んでくれます。
 
 
文字数がやや多めなのですが、割と絵に夢中になってくれるので、親としては読みやすい絵本だと思います。
 
 
こちらもシリーズ展開しているので、シリーズ1作めのパンどろぼうが気に入ったら、続きも一緒に買ってあげると良いでしょう。
 
 

3冊め:はらぺこあおむし

最後は定番のこちら「はらぺこあおむし」です。言わずと知れた絵本界のロングセラーですよね。我が子も例外ではなく、はらぺこあおむしが大好きです。
 
 
油絵のような絵がとても綺麗で、あおむしも可愛くて、出てくる食べ物も美味しそう。それに、絵とストーリーのつながりが明確なので、話の筋を追いながら読めるのも、良い点だと思います。
 
 
はらぺこあおむしには歌もあって、Youtube等で聞くことができるので、歌と一緒に楽しむとさらに楽しみ方の幅が広がりますよ!
 
 

まとめ:親も楽しみながら読み聞かせをしてみましょう

 
いかがでしょうか?今回は、子供が読み聞かせに集中してくれないという悩みをもつみなさまに向けて、その解決策をまとめてみました。
 
 
結論としては、子供が集中してくれなくても、気にせず読み進めていくことが大切なのですが、私はこれを、親も絵本を楽しむことがコツだと思っています。
 
 
たった10分でよいので、親も絵本の世界に入り込み、絵本を読むこと自体を楽しんでみる。そうすれば、絵本を読んであげることも苦じゃなくなりますよね。
 
 
自分も楽しみながら、子供の発育にもプラスの影響を与えることができれば、これはまさに一石二鳥です!
 
 
みなさまの読み聞かせライフがさらに充実したものになることをお祈りしていますね!
 
 
それでは、次回の記事でお会いしましょう!
 

子供に英語の早期教育は必要か?【結論:無理にさせなくても平気】 

こんにちは!

みなさまの中には、子供に早期教育をさせてあげた方が良いのか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、「子供に英語の早期教育は必要か?」という問いについて、外資系企業で英語を使いながら仕事をしている筆者の観点から、考えていきたいと思います!

 

自己紹介

結論:英語の勉強は必要になってからでも間に合いました

 

まず私の結論なのですが、自分自身の経験から、英語の勉強は仕事で必要になってからでも十分だと考えています。

 

私は営業から内勤に異動して、そこから英語が必要になりましたが、1年も働いていれば、ほぼ英語で困ることなく働けるようになりました

 

もちろん、今でも英語の会議に出れば聞き取れないことも全然ありますが、自分が本当に必要な情報であれば、その場で質問するなり、同席していた人に質問するなり、会議の録画を見直すなり、いくらでも取り返しがききます。

 

また、御存知の通り、今では優秀な翻訳ツールも数多くあるため、メールの作成や読解で苦労することもほとんどありません

 

会議で発表が必要な場合には、事前に話したいことをまとめて翻訳ツールにかけておいて、手元にカンペとして持ちながら話せば必要な情報は伝えることができます。

 

そもそもですが、使用場面のない語学学習なんてマジで意味ないです。

 

みなさまもちょっと思い浮かべてみてください。
「日常生活や仕事で使う予定はないけど、将来使うかもしれないから」程度の動機で始めた勉強で、続いたことってあるでしょうか??

 

仮にこうした将来の不安からくる学習を「強迫観念型学習」とでも呼びましょう。

 

もしお子様に英語の早期教育をさせてあげる場合には、この「強迫観念型学習」になってしまう可能性を十分に警戒してください。つまり、子供は別にやりたくもないのに、親が不安なばかりに強制してやらせてしまうことだけは避けてほしいのです。

 

こうなると、子供にとっては、後述するようなデメリットの原因になってしまう可能性もあるでしょう。

 

もちろん、子供が自ら「やりたい!」「英語おもしろい!」というのであれば、積極的にサポートしてあげたほうが良いでしょうが、そうでなければ、無理に早期からやらせなくても、学校の勉強についていければ十分だと思います。

 

子供に無理に英語学習をやらせるデメリット

英語の早期学習をさせることのメリットがたくさんあることは、もちろん筆者も理解していますが、ここではあえて、早期学習のデメリットについて、整理していきたいと思います。

 

学習へのストレスや興味喪失

子供たちが強制される形で英語学習をする場合学習そのものに対する興味や楽しさが薄れてしまう可能性があります

 

前述した通り、子供に無理に英語学習をやらせてしまうと、子供はやりたくもないのに「やらされ感」を感じながら学習することになるためです。

 

場合によっては、やりたくもないことを無理やりやらされることへの不安、恐怖感を引き起こす可能性もあるでしょう。

 

その結果、勉強自体が嫌いになってしまったら、長期的な観点からも、学力向上を阻害することになります

他の重要なスキルの発達の遅れ

英語学習に過度な時間とエネルギーを注ぐことは、他の重要なスキルや活動の発達を阻害する可能性があります。

 

例えば、社会的スキル、クリエイティブな活動、スポーツ、または子供自身が楽しむことができる他の趣味や活動が含まれます。

 

想像してみてください。英語だけ流暢に喋れるけど、周りから距離を置かれている子供になっちゃったら寂しいですよね。

 

友だちと遊んだり、趣味を楽しみながら遊ぶ時間が減ってしまうことは、健全な成長への妨げにもつながるです。

 

母国語の発達への影響

英語教育に重きを置きすぎると、母国語の発達がおろそかになる可能性もあります。

 

特に日本語は英語とは根本的に文法の異なる言語であるため、同時に語学学習をすることの相乗効果が期待できません

 

その結果、本来時間をたっぷりとかけて育成するべき母国語の発達が犠牲になってしまうリスクが高いのです。

 

母国語の発達は子供の認知的、社会的スキルの発展や、学業の成功に直接影響を与えます。英語の習得だけを優先して、こうした他の成長を阻害してしまっても良いのか、慎重に考えたほうが良いでしょう。

 

また、仮にネイティブのように流暢で美しい英語を話せたとしても、中身のないペラペラな話しかできないようでは本末転倒です。

 

英語はあくまでコミュニケーションツールに過ぎません。「何語で話すか」よりも先に、「何を話すか」がベースに必要であることを意識しなくてはなりません。

 

どういった場合に英語の早期学習を取り入れるべきか?

 

では、どういった子供であれば、英語の早期教育をさせてあげることがプラスに働くのでしょうか。2つ紹介したいと思います。

 

1.子供が英語に興味を持っている場合

 

もしお子様が身近で英語に触れる機会があり、本人が英語に関心を持っている様子が見て取れる場合であれば、ぜひその力を伸ばしてあげるのが良いでしょう。

 

学習理論の中でも有名な自己決定理論では、「内発的な動機づけ」(≒自分がやりたいからやる)が学習結果を向上させると述べられています。

 

内発的動機付けとは内面に沸き起こった興味・関心や意欲に動機づけられている状態のこと。

 

動機づけの要因は金銭や食べ物、名誉など、外から与えられる外的報酬に基づかないものを指す。

 

引用元: 人材育成・研修・マネジメント用語集
リクルート・マネジメント・ソリューションズ

 

例えば無料でサンプルが貰える英語教材を聴かせてみたり英語の体験教室に連れて行ってあげるなど、英語を体験できる環境に一度連れて行ってあげると良いでしょう。

 

もし英語に興味を持ち、楽しく学習できそうであれば、それは内発的動機づけによる学習と言えます。その場合は、モチベーションを維持しながら、やらされ感なく学ぶことができるでしょう。

 

2.小学校3年生で英語教育が始まる前

 

2020年から小学校での英語教育が必修化され、3年生から英語の授業が始まることとなります。

 

この「小学校での英語教育」が始まる前に、予習として英語の学習をさせてあげるのはプラスの効果が期待できます

 

なぜなら、子供が授業の内容をある程度理解していると、その学習領域に対する自信が向上するためです。この自信が、学習意欲を高め、新しい情報をよりよく吸収するための基盤を作ります。

 

また、「わかる」という感覚は学ぶ楽しさにつながります。子供が楽しんで英語学習に臨めることが、何よりも学習効果を促進するのです。

 

加えて、基本的な概念を理解してから授業に臨めば、初めて学ぶ子供よりも、より深く理解することが可能になります。そのことは、積極的に質問をしたり、ディスカッションに参加したりするモチベーションにもつながるでしょう。

 

まとめ:早期学習はあくまで子供の主体性ありき。ただし、小学校3年生になる前には、簡単な単語くらいは知っておくと良い。

 

いかがでしょうか。今回、「英語の早期学習を焦る必要はない」ということを、私の経験も踏まえながら説明してきました。

 

誤解しないで欲しいのは、子供が苦労しないように、少しでも役に立つことを教えてあげたいという親の気持ちはとても尊いものだということです。そのような親の愛情に包まれたお子様はとても幸せだと思います。

 

ただし、色んな情報が飛び交い、人々の不安を煽るようなニュースを目にする中で、不安に駆られて英語を学ばせる必要はないと思います。

 

子供のうちは母国語をベースにしっかり遊んで、非認知能力を向上させることが第一です。しっかりとした土台を持って大人になれば、それまで英語学習をしていなくても十分に習得可能ですから。

 

みなさまのお子様が主体性を持ってすくすくと成長することを心から願っています。もし英語がお好きなお子様であれば、どんどんサポートしてあげてくださいね。

 

それではまた、次回の記事でお会いしましょう!

木暮太一さんに学ぶ、ストレスフリーな働き方を手に入れる方法【自己内利益】

こんにちは、皆さん。

 

突然ですが、皆さんは、こんな風に思ったことってありませんか?

 

「もっと労力をかけずにお金が稼げたらなぁ…」
「収入には満足しているけど、プライベートの時間が少な過ぎるよ…」
「あの人はなんであんなに楽しそうに働いているのだろう?収入は低いくせに…」

実はそれ、「自己内利益」という考え方を学ぶと解決できるかもしれません!

 

今回ご紹介するのは、ビジネス書作家として有名な木暮太一さんが書かれた「働き方の損益分岐点」という書籍です。

 

 

その中でも、今回は冒頭に紹介した「自己内利益」という考え方について説明していきたいと思います。

これは働く上でとても重要な視点なんですよ。この考え方を学ぶことで、みなさまの仕事の不満をスッキリ解決するヒントが得られることでしょう。

 

自己内利益って何?

まず、「自己内利益」について説明しますね。「自己内利益」は、あなたが今の給料を得るためにどれだけ時間やエネルギーを使っているか、そして、その時間やエネルギーに見合うだけの「価値」が得られているかを考えるための指標です。

 

簡単に数式化するとこんな感じ。給料(収入)と、それを得るために使う時間やエネルギー(費用)の差額が自己内利益というわけです。

 

自己内利益=給料ーそれを得るために使う時間やエネルギー

 

これだけではわかりにくいと思いますので、具体的な例を示しながら説明していきますね。

自己内利益が高い人と低い人の違いは?

ここでは、自己内利益が高い人と低い人、簡単な例を示してこの両者を比較しながら、その違いについて説明しますね。

 

「自己内利益が高い人」の例:

楽しそうに仕事をしている田中さんの写真

田中さんは、自分の好きなことを仕事にしているプログラマーです。彼は、自分のスキルを活かし、適度なストレスの中で楽しく仕事をしています。上司も理解のある人で、一緒になって問題解決に取り組んでくれる、パワハラとは無縁の人です。

仕事はどこでもできるため、会社に許可を取って自宅からリモートワークで働いていて、定時きっかりに仕事を終えることができます。18時を過ぎてからは奥様と一緒に子育てや家事に勤しみ、毎日家族揃ってご飯を食べたり、一緒に遊んだりして、家族団欒の時間を過ごしています。朝の出勤が不要なため、たっぷり睡眠を取って、毎日気分もリフレッシュして仕事に臨むことができます。

田中さんの給料はそれほど高くないかもしれません。しかし、彼は仕事を楽しんでおり、ストレスが溜まる要素がほとんどないことから、時間やエネルギーといった「費用」を高く感じていません。結果として、彼の「自己内利益」は高くなります

 

「自己内利益が低い人」の例:

辛そうに深夜残業する鈴木さんの様子

鈴木さんは非常に高給の投資銀行です。しかし、彼は週に80時間以上働き、ストレスが非常に高い環境で働いています。また、得意先との商談が多く、出張も頻繁です。見栄えが大事な業界なので、日々のスーツも値段の高いものを買わなくてはならず、収入も多いけど支出も多い生活です。上司も数字に厳しく、予算に届かない場合は厳しい言葉で叱咤されます。

勿論、毎日深夜まで残業して、晩御飯は外食ばかり。家に帰った頃には妻も子供も眠りについていて、家族で過ごす時間も取れません。そんな調子なので、休日は家で寝て過ごすことが多く、たまに自由な時間があれば、溜まったストレスを発散するために飲み会で暴飲暴食したり、パチンコに大枚をはたいてみたり。収入は毎月すべて使い切るような生活です。

彼の給料は田中さんのそれよりはるかに高いでしょう。しかし、彼が給料を得るために費やす時間とエネルギーの「費用」も非常に高いのです。結果として、彼の「自己内利益」は低くなります

 

いかがでしょうか?つまり、一見すると給料が多い人であっても、その収入を得るために多くの費用が必要になる場合、必ずしも本人は幸せではないかもしれない、ということなのです。

 

「ただ収入を増やすこと」だけに着目するのではなく、お金を得るための諸々の費用を以下に少なく抑えるか、という点に着目する考え方が、「自己内利益」だと言えるでしょう。

 

この「費用」という言葉を「犠牲」と言い換えてみると、より感覚的に理解できるかもしれません。あなたは高い収入を得るために、多くのことを犠牲にしていませんか?

 

もしこの自己内利益がマイナスになっていると感じているのであれば、会社で言えば赤字経営をしている状態になります。その場合には、一刻も早い経営の立て直しが必要になるでしょう。

自己内利益を高めるポイント

それでは、自己内利益を高めるために、何を心がければいいのでしょうか。以下にポイントを挙げてみます。

 

1. 自分が得意なことで仕事をする

まず一つ目のポイントは「自分が得意なことで仕事をする」ことです。自分が本当に好きで、楽しめる仕事を見つけることが重要です。こうした仕事に取り組むと、それが「負担」であると感じることは少なくなります。

 

例えば私は営業という仕事をしていたのですが、この働き方が得意ではありませんでした。人と話すことも得意ではないし、長い移動時間や不規則な勤務時間も苦痛でなりませんでした。

 

しかし、私の妻は違いました。彼女も営業なのですが、人と話すことが大好きなので顧客との面会も楽しんでいたし、移動時間の合間に美味しいお店を探して訪問することを楽しみにしていました。

 

仮に、この両者の年収が同じだったとすると、どちらのほうがより少ない「費用」で働くことができるでしょうか。どちらも同じ収入だけど、どちらのほうが幸せそうでしょうか。答えは明白ですよね。

 

自分の得意なことや、興味がある分野を見つけて、ストレスを感じることが少ない業務領域で仕事をすることが、自己内利益を高める近道と言えるでしょう。

2. 自由な時間を大切にする

次に、「自由な時間を大切にする」ことが重要です。仕事だけでなく、自分自身のための時間をしっかりと確保することが大切なのです。

 

例えば、田中さんの例のように、趣味やリラクゼーションの時間、家族と過ごす時間などは、自分自身の精神的エネルギーをリフレッシュするのに役立ちます。

 

また、私の妻のように、ランチタイム等の勤務時間であっても楽しめる方法を見つけることも、リフレッシュにつなげることができるでしょう。

 

今の職場ではそれが難しいようであれば、自分が望む働き方ができる環境を求めて転職する、というのも有効な手段かもしれません。

 

上記の鈴木さんの例で紹介したような会社では、大きくライフワークバランスを改善することは期待できないでしょう。その場合は、会社ごと変えることで、自分の時間を確保するという手段も検討するべきでしょう。

 

自分の自由な時間を確保することで、ストレスを軽減し、結果として仕事に取り組むエネルギーも増え、自己内利益を高めることができるのです。

3. ストレスを管理する

また、「ストレスを管理する」ことも大切です。

 

ストレスは体力や精神エネルギーの「費用」を増加させるため、適切に管理することが求められます。

 

鈴木さんの例のように、過重労働や、上司とのコミュニケーションがストレスになる場合もあるでしょう。こうしたストレスを溜め込むことは、自己内利益を大きく損ねることにつながります。

 

具体的な対策としては、適度な休憩を取る、リラクゼーションや趣味を持つ、友人や家族とのコミュニケーションを大切にするなどが有効です。これらの活動により、ストレスを軽減し、自己内利益を高めることができます。

4. スキルや知識を向上させる

さらに、「スキルや知識を向上させる」ことも重要です。

 

自分のスキルや知識を高めることで、同じ作業を行うのに必要な時間とエネルギーを節約することが可能になります

 

例えば、毎日一時間以上かけて手作業で行っていた業務を、エクセルのマクロを組むことで一瞬で終わらせることができれば、同じ業務にかかる負担が全く違ってきますよね。

 

また、専門知識が深まると、労働市場で高く買ってもらうこともできます

例えば法務部で社員を採用するとき、「新卒の社員」と「高い法務知識と実務経験を持つ転職者」にオファーする給与金額は大きく異なりますよね。

 

両者には同じ業務をやらせるのに、もらえる収入の金額が大きく増えるわけです。

 

スキルや知識の向上は、「収入」と「費用」のどちらにも効いてくるポイントです。

 

専門的な資格を取得する、新しい技術を学ぶ、自己啓発を続ける等、日々アンテナを張って必要なスキルや知識の向上に努めると良いでしょう。

5. 価値観を見直す

最後に、「価値観を見直す」ことが重要です。

 

自己内利益を最大化するためには、自分が何を大切にしているのか、何が自分にとっての「価値」なのかを見直すことも重要です。

 

自己内利益は、収入だけでなく、仕事から得られる満足感や達成感など、自分にとっての「価値」をどれだけ得られているかにも関係します

 

例えば、自分が社会貢献を重視するのであれば、それを実現する仕事を選ぶことで間接的に自己内利益を高めることができるでしょう。すなわち、多少辛かったとしても、やりがいを感じられることであなたの利益が増えるわけです。

 

また、自己実現や人間関係を重視するのであれば、それらを充実させる活動に時間を投資することも自己内利益の向上に寄与します。

まとめ:自己内利益を意識することで、あなただけの幸せに一歩近づくことができます

いかがだったでしょうか。今回は、自己内利益とその高め方についてお話ししました。

 

収入を増やすことだけでなく、「そのために自分がどれだけ時間やエネルギーを犠牲にしなくてはいけないか」「それが自分にとって価値があることなのか」を判断することで、より良い働き方を見つけることができます。

 

もしこれまで収入ばかりに目を向けて、自分が何を犠牲にしているか考えたことがなかった方は、この機会に立ち止まって考えてみてくださいね。

 

自己内利益を意識することで、きっとより充実した日々を送ることができるでしょう。ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

それではまた、次回の記事でお会いしましょう!

子供の可能性を引き出す!非認知能力を伸ばすための具体的な方法

タイトル:子供の可能性を引き出す!非認知能力を伸ばすための具体的な方法

みなさま、こんにちは!

 

みなさまは、子育てをする上で、子供に何を教えてあげるべきなのか、悩むことはありませんか?

 

子供の成長と学びをどうサポートすれば良いのか、親であれば誰でも頭を悩ませますよね。それに、長い目で見たときには、学業成績だけでなく、社会で上手くやっていくための能力を身につけることも求められます

 

今回は、そんな悩める親世代の皆さまに向けて、「非認知能力」について説明していきたいと思います。非認知能力とは、知識や技能だけでなく、個人の価値観や自己制御、他人との関わり方といった能力のことを指します。

 

非認知能力を構成する要素は多岐にわたりますが、この記事では、それらの中でも特に重要な3つの要素、「社会性」、「自己制御」、「実行力」に焦点を当ててみましょう。この3つの能力は、子供の教育に詳しいお茶の水女子大学・内田名誉教授が特に重要とおっしゃっている3つなんです。

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この3つがどういった能力なのか。そして、どうすれば子供のこれらの力を伸ばすことができるのか、具体的な方法も示していければと思います。

 

それでは、いってみましょう!

 

非認知能力って何?小学生にわかるように説明してみましょう!

 

まずは、「非認知能力」とは何のことなのか、一緒に例をみながらみていきましょう。

 

お子様の立場になって想像してみてください。
友達と一緒にゲームをして、あなたが負けてしまったとき、どう感じますか?怒ってゲームを投げ出すか、それとも落ち込んで何もしなくなるか、それとも「次は勝つぞ!」と決意して再チャレンジしますか?

 

いかがでしょうか。実はこれが「非認知能力」の一部なのです。

 

非認知能力とは、学校の勉強で直接使われることは少ないけれど、生活全体を通じてとても大切な力のことを指します。それは自分の感情をコントロールしたり、困難に立ち向かったり、目標に向かって努力したりする力です。友達との関わり方や困難な状況にどう対処するかなど、日常生活のさまざまな場面で役立つ力です。

 

たとえば、「自己制御」は非認知能力の一つで、自分の感情や行動をうまくコントロールする能力のことを言います。また、「忍耐力」や「粘り強さ」も非認知能力の一部で、難しいことに立ち向かう力を意味します。

 

これらの非認知能力は、学校の成績だけでなく、友達作りやスポーツ、音楽など、生活のあらゆる面で大切な役割を果たします。それは私たちが人間として、社会の中でうまく生きていくために必要な力です。そしてもちろん、子供たちが大人になってからも、社会人として絶対に必要な能力といえるでしょう。

 

特に重要な3つの能力!「社会性」「自己制御」「実行力」について

実は、非認知能力として挙げられる力は多岐にわたります。

 

例えば、あのBenesseさんが作成したこちらの記事では、実に13の項目が紹介されていました。

benesse.jp

 

これらすべてをカバーしようと思うと、多すぎて頭が混乱してしまうと思います💦

 

そこで、今回はお茶の水女子大学・内田名誉教授が「特に重要」とおっしゃっていた、3つの能力についてみていきたいと思います!

 

 

1.社会性(≒他人とうまくやっていく力)

社会性

社会性とは、他人と上手に関わり、共に働き、遊び、学び、成長する能力のことを言います。なぜ大切かというと、私たちは毎日、家族や友人、先生、他の人々と接する機会があります。社会性が高いと、他人との関係がスムーズに進み、友情を深めることができたり、協力して何かを成し遂げることができたりします。

社会性を伸ばすためには、まずは他人の気持ちを理解することが大切です。これは「共感」とも言えます。友達が悲しんでいるときや困っているときに、どう感じているかを理解し、適切に対応することで、相手と良い関係を築くことができます。

また、協力して何かをする活動に参加することも、社会性を育てるのに有効です。これには、クラスのプロジェクトやスポーツチーム、音楽団体などがあります。他人と一緒に何かを成し遂げる経験は、社会性を高める上で非常に重要です。

 

2.自己制御(≒自分の感情や行動をコントロールする力)

自己制御

自己制御とは、自分の感情や行動を適切に管理する力のことです。たとえば、お菓子がたくさんあるけど、食べ過ぎないように我慢する力、または落ち込んだときや怒ったときでも、感情をコントロールして冷静に行動する力、これらは全て自己制御の一部です。

自己制御が大切な理由は、それが私たちの行動や決断に影響を与えるからです。自己制御力があると、自分の感情に流されずに、適切な行動をとることができます。また、困難な状況に遭遇したときでも、感情をコントロールし、冷静に考えることができます。これは学業においても、友達関係においても、スポーツや趣味においても大切な能力です。

自己制御を伸ばすためには、まずは自分の感情を理解することが大切です。自分が何を感じているのか、なぜそう感じるのかを理解すると、感情をコントロールするのが楽になります。また、瞑想や深呼吸、リラクゼーションテクニックなどを学ぶことで、感情が高ぶったときでも落ち着く方法を身につけることができます。

そして、自己制御は試行錯誤の繰り返しで鍛えられます。つまり、失敗してもその都度立ち直り、次に生かすようにすることが大切です。

 

 

3.実行力(≒目標を決めてやり切る力)

実行力

実行力とは、目標を設定し、その目標に向かって自分で計画を立て、行動を始め、最後までやり切る力のことを言います。たとえば、テストで良い点数を取るために、自分で勉強計画を立て、毎日コツコツと勉強をする力、これが実行力の一つの例です。

実行力が大切な理由は、それが自分の夢や目標を達成するために必要だからです。実行力があると、自分で計画を立て、それを一歩一歩実行していくことで、難しい目標でも達成することができます。また、自分で計画を立て、行動することで、自立性や責任感も育ちます。

実行力を伸ばすためには、まず小さな目標から始めてみることがおすすめです。例えば、「今日は宿題を早く終わらせる」や「一週間で1冊本を読み終える」などの小さな目標を設定します。そして、その目標を達成するためにはどうすればいいかを考え、その計画を実行します。小さな目標を達成することで自信がつき、徐々に大きな目標に挑戦する力が身につきます。

また、自分が行動を起こすための「モチベーション」を見つけることも大切です。モチベーションとは、自分が行動を起こすための「やる気」や「原動力」のことです。それは、自分の興味や好奇心、達成感、他人からの認められたいという願望など、人それぞれ違います。自分が何にモチベートされるのかを見つけると、行動を起こす力が増します。

 

子供たちにどうやって声掛けすれば良い?3つの力を伸ばすためのポイント

では、前章でみてきた3つの能力を育ててあげるために、大人はどのように子供たちと接していけばよいのか、考えてみましょう!

社会性(他人とうまくやっていく力)のサポート

社会性を育てるために、親ができることは、まず子供が他人との関わり方を学べる機会を作ることです。これは、友人を家に招いたり、地域のイベントに参加したり、クラブ活動やボランティア活動に参加させるなど、様々な形で可能です。これにより子供は自然と他人と協力する力を身につけます

また、自分自身が良い人間関係を築くモデルとなることも大切です。親自身が他人との関わり方を示すことで、子供はそれを見て学びます。たとえば、他人に敬意を持って接する、公正に行動する、思いやりのある態度を持つなどです。

さらに、子供の感情を理解し、感情表現を助けることも大切です。子供が他人の気持ちを理解する第一歩は、自分自身の感情を理解することから始まります。そのため、子供が感じたことを言葉にする手助けをしたり、感情を認めて受け入れることが大切です。

社会性を育む声掛けの例

場面:友達との遊びで争いが起きた時。
親からの声掛け:
「君と友達が違う意見を持つことは全然大丈夫だよ。大切なのはどうやってその違いを尊重しながら、一緒に楽しく過ごせるかだね。みんなが楽しく過ごせる方法は何かな?」

 

自己制御(自分の感情や行動をコントロールする力)のサポート

自己制御を育てるために、親ができることは、まず、子供に適切な感情の表現方法を教えることです。子供が怒りや悲しみなどの感情を抱いたとき、その感情を認め、適切な方法で表現する方法を示すことが重要です。

また、自己制御は試行錯誤の結果、成長するものなので、子供が間違いを犯したときでも、それを学びの機会とすることが重要です。親としては、失敗を非難するのではなく、それがどうしたら改善できるか、次にどう対処すればよいかを一緒に考えることが大切です。

そして、親自身が自己制御力のある行動を示すことも重要です。自分の感情をコントロールし、冷静に問題を解決する方法を見せることで、子供もそれを学びます。

子供が自己制御を身につけるためには、親からの理解と支援が必要です。これは、子供の感情を尊重し、適切な感情の表現方法を助け、そして安全で愛情に満ちた環境を提供することで達成できます。

自己制御を育む声掛けの例

場面:子供が落ち込んでいるか、怒っているとき。
親からの声掛け:「その感情は大切だね。怒りや悲しみは、私たちが何かを学んだり、何かを変えるためのシグナルだから。その感情を受け入れて、どう対処したらいいか一緒に考えてみよう。」

実行力(目標を決めてやり切る力)のサポート

実行力を育てるために、親ができることはまず、子供が自分自身の目標を設定する手助けをすることです。それは小さな目標であっても、その達成感は子供に自信を与え、次の目標に向かう力を育てます。

また、子供が自分で計画を立て、それを実行する過程をサポートすることも重要です。子供がどのようにして目標に向かうか、何が問題であるかを理解し、適切な質問を投げかけることで子供の思考を促し、問題解決の力を鍛えます。もし子供が困難に直面したときは、必ずしも解決策をすぐに提供するのではなく、まずは子供自身に解決策を見つける機会を与えることが大切です。

さらに、自己評価と反省の機会を設けることも有効です。目標に向かう過程で何がうまくいったのか、何が改善できるのかを子供自身に考えさせることで、自己評価能力と自己改善能力を育てることができます。

そして、親自身が行動し、物事を成し遂げることの大切さを示すことも重要です。親自身が自分の目標を設定し、それを追求する様子を見せることで、子供はそれを学びます。また、親が子供の努力や成功を認識し、称賛することで、子供のモチベーションと自信を高めることができます

 

実行力を育む声掛けの例

場面:子供が新しい目標を立てた時や、困難に遭遇した時。
親からの声掛け:「その目標、素晴らしいね!じゃあ、それを達成するために何をすればいいと思う?どんなステップが必要かな?困った時は私がいるから一緒に考えてみよう。それから、大切なのは完璧にやることじゃなくて、最後までやりきることだよ。」

 

まとめ:親が子供を全力で愛し、寄り添うことで非認知能力は育まれる

いかがだったでしょうか。今回は、子供の成長の土台となる「非認知能力」の育て方についてみてきました。

 

みなさまもお気付きの通り、子供が適切に非認知能力を鍛えるためには、何よりも親のサポートが大切であることがおわかりいただけたと思います。

 

ただ、これらは決して難しいことではありません。お茶の水女子大学・内田名誉教授もこうおっしゃっていました。

 

「まずは親が子供を全力で愛することが何より大切だ」と。

 

子供を叱りつけたり、自分の思い通りにコントロールするのではなく、子供が自主的に行動できるようになるサポートをしてあげること。これが何よりも大切なのだということでしょう。

 

ぜひみなさまも、お子様を愛し、お子様を見守り、お子様を尊重してあげることで、その非認知能力を存分に伸ばしてあげてください。

 

それではまた、次回の記事でお会いしましょう!

あなたの上司は良い上司?それとも残念な上司?残念な上司に共通する特徴と、その対処法

皆さんは、「この上司、尊敬できないわー」と感じたことはありませんか?

職場において、上司との関係性は非常に重要です。しかし、時として、「この人はちょっと人としてどうなんだろう」と感じてしまう、そんな上司に当たってしまうこともあるでしょう。そんなとき、あなたはどう対処しますか?

今回の記事では、そんなあなたのために、「尊敬できない上司=残念な上司」として、その特徴と、そのような上司と上手に付き合うための具体的な戦略をご紹介します

まず、残念な上司の共通点を理解することから始めましょう。それを理解すれば、自分の上司がそのカテゴリに該当するのか、そしてどのように対応すべきかが明確になります。次に、残念な上司と上手に付き合うための具体的な戦略を学びます。これらの戦略を身につければ、職場でのストレスを軽減し、より良いパフォーマンスを発揮するための道筋が見えてくるでしょう。

それでは、一緒に詳しく見ていきましょう。

残念な上司の特徴

まずは、残念な上司に共通する特徴を挙げてみます。以下のポイントに当てはまる上司は、一般的に見て、魅力に乏しい残念な上司に見えてしまうことでしょう。

人の意見を聞かない

残念な上司の特徴の一つに、「人の意見を聞かない」というものがあります。これは、上司が自分のアイデアや見解に固執し、部下の意見や提案を全く受け入れようとしない状態を指します。このような上司は、部下の能力を最大限に活用する機会を逃しているだけでなく、チームのモラルやモチベーションを下げる可能性もあります。

優れた上司は、相手の発言がどのようなものであれ、まずはその意見を受け止めてくれるものです。そして、自分と考えが違った場合には、丁寧に話し合いの機会を持ち、双方が納得する形での着地を目指してくれるものです。一方的に自分の意見だけを押し付けてくるような人、とても尊敬できませんよね。

指示が一貫しない

残念な上司はしばしば一貫性のない指示を出すことがあります。これは、プロジェクトの方向性が頻繁に変わる、または同じタスクに対する指示が次から次へと変わる、という形で現れます。この結果、部下は混乱し、タスクの優先順位を決定するのが難しくなるかもしれません。

誤解しないで欲しいのは、「朝令暮改が駄目だ」と言っているわけではないことです。昨今のビジネス環境は刻々と変化します。昨日と今日でビジネス環境が大きく変わることもあるでしょう。そのため、急な指示変更が発生すること自体は避けられません。

問題は、その指示が不明瞭であることなのです。「なぜこのタスクを優先するのか」「なぜ優先順位を変更する必要があるのか」「この指示にはどういった意図があるのか」。相手に自分の考えがしっかり伝わるまで、背景まで含めてちゃんと説明してくれるかどうかが、優れた上司と残念な上司の境界線なのです。

自分の責任を認めない

残念な上司は、自分のミスや失敗に対する責任を他人に押し付けることがあります。これは、自身の過ちを認める能力が欠けているか、または自己のイメージを保つために他人を犠牲にする傾向があることを示しています。こういった振る舞いは、チームの信頼と協調性を損なう可能性があります。

ここでいうミスや失敗というのは、必ずしも本人のミスや失敗に限ったものではありません。なぜなら、管理職の仕事は「部下の仕事をサポートすること」だからです。つまり、何か部下がミスをしたときにも、自分の責任として受け止めることが求められるのです。もし部下がミスをしたのに、自分は関係ないという顔をしていたら、その人は自身の責任を放棄していることになります。

むしろ、「何かあったら私が一緒に責任を取るから、ミスを恐れずどんどんチャレンジしておいで」と言える上司こそ、部下が尊敬・信頼し、一緒に働きたいと思える上司と言えるでしょう。

自己中心的な行動を取る

自己中心的な行動を取る上司は、自分の利益や目標を最優先し、部下や組織の利益を二の次にする傾向があります。自己中心的な上司は、自分の成功を強調し、他人の貢献を適切に認識しないことがあります。これは、チームの一体感を損ない、部下のモチベーションを低下させる可能性があります。

優れた上司は、「自分の成功は部下のおかげ」と考えます。少なくとも周りから見たときには、自身の功績を誇る以上に、部下を褒め称え、部下の成功をサポートしているように見えるものです。しかし、残念な上司ほどその逆で、部下のお陰で成功した場合でも、自身の苦労話を嬉々として語ってしまうものです。優れた上司は、常に謙虚で、周りへの感謝と気遣いを怠らないものなのです。

 


いかがでしょうか。ここに紹介したような特徴を持つ上司は、部下からの信頼を失い、職場の雰囲気を悪化させる可能性が高い、アホ上司予備軍であるといえるでしょう。

 

残念な上司との付き合い方で気をつけるべきこと

残念な上司に当たってしまった場合、振る舞いには十分に気をつける必要があるでしょう。こうした人間は自身の至らなさによるストレスを、他人にぶつけがちな傾向があります。また、不出来な人間であるほど、自分の至らなさを直視することができないため、人間としての成長に期待はできません。部下としては、上司が代わるまで、息を潜めて待つことしかできません。

このときに大事なのは、残念な上司のペースに巻き込まれてはいけないということです。彼らに目をつけられると、いつまでもネチネチと小言を言われ続けることにもなりかねないため、できる限り彼らの地雷を踏むことがないように努めることが大切です。

そのためのポイントを、いくつか一緒に見ていきましょう。

感情的にならない

残念な上司との対話では感情的にならないことが重要です。あなたが怒りやフラストレーションで感情的になると、プロフェッショナルな判断を誤る可能性があります。例えば、感情的な状態では、業務上の決定を誤ったり、他のスタッフとの関係を損ねてしまう可能性があります。

あるいは、こちらが感情的になるあまり、彼らのプライドを刺激するような発言をしてしまうと、嫌がらせの対象にされてしまう可能性もあります

残念な上司と接するときほど、いつも以上に落ち着きを保ち、冷静に対応することを心掛けましょう。そして、迂闊なことは言わず、必要最低限のコミュニケーションを心がけると良いでしょう。

公私の分離

上司との関係は仕事のレベルで保つべきです。すなわち、必要以上に距離を詰めず、適度な距離を維持することが大切です。

関係が良好な上司であれば、プライベートな時間を活用して飲みに行ったりするケースもあると思いますが、残念な上司と時間を過ごしても、得るものがないばかりか、不快な気持ちになって終わりです。あなたの大切なプライベートの時間まで、捧げてしまうことのないように注意してください

幸い、ハラスメントへの目が厳しい時代なので、仕事以外のコミュニケーションを避けたとしても、執拗に絡んでくることはないでしょう。

仕事の品質を維持する

上司があなたを攻撃する隙を与えないように、きっちりと仕事をするように意識すると良いでしょう。そのためには、「何か仕事に取り組む前に事前確認を徹底する」「不安な事があれば具体的な言葉にして確認する」といった工夫をすると良いでしょう。さらに、後述するドキュメンテーションまで徹底するとより完璧です。

高いパフォーマンスを維持することで、自分自身の価値を組織全体に示すことができ、上司からの不要な攻撃を避けることができるでしょう。

ドキュメンテーション

上司との会話や指示、決定事項などを文書化し、保存しておくことが有用です。これは、後で何か問題が起きたときに、事実を証明するためのエビデンスとして役立ちます。特に、上司が不適切な行動をとった場合や、上司との間に意見の相違が生じた場合には、このドキュメンテーションが重要となります。

良い上司が相手であれば口頭確認で良いような内容でも、残念な上司が相手であれば必ず文書化しておいた方が良いでしょう。残念な上司が「そんなこと言っていない」「そういう意図ではなかった」と言い訳したときに、「でも、指示のメールが残っていますよ」と返す刀で突きつけてやると良いでしょう。

自己保護

上司の行動があなたの健康や幸福に悪影響を及ぼす場合、自己保護が必要です。これには、ストレス管理テクニックの習得や、適切な休息とリラクゼーションを確保することが含まれます。また、上司の行動が適切でないと感じた場合は、組織の上層部や人事部に報告することも重要です。自己保護の一環として、必要に応じて専門のカウンセリングやサポートを求めることも考慮に入れましょう。

一番もったいないのは、残念な上司の犠牲になってメンタルブレイクを起こしてしまうことですいざあなたが働けなくなっても、会社はあなたのことを守ってくれません。まずは自分のメンタルを守ること。そして、いざというときに相手を訴えるためのエビデンスを日頃から集めておくと良いでしょう。

プロフェッショナルネットワークの維持・拡大

信頼できる同僚やメンターを持つことは非常に有用です。彼らはあなたが直面している問題を共有できる安全な場を提供し、アドバイスを提供し、あなたの視点を広げるのに役立つでしょう。また、彼らはあなたが職場で経験している困難についての情報を提供し、その解決策を模索するのを支援することができます。

大抵、どんな人でも一度は「残念な上司」とのコミュニケーションに悩まされた経験を持っているものです。その時、その人達がどうやって難局を乗り越えたのか、アドバイスを貰っても良いでしょう。また、話を聞いてもらえるだけでも、ある程度心を落ち着ける効果が得られるでしょう。

但し、誰かに話を聞いてもらうときは、その人が信用できるかどうか、注意して見極めてください。中には、酔った勢いで本人に暴露してしまう輩も存在します。こういった相談は、ごく限られた身内か、あるいは、社外の人に相談するように気をつけておくと安全です。

 


これらの注意点を心に留めておくことで、残念な上司を上手くやり過ごすことができるでしょう。

まとめ

今回は、残念な上司に当たってしまったときの対処法と注意点についてご紹介しました。

大切なのは、「他人を変えることはできない、変えられるのは自分だけ」ということです仮にあなたが残念な上司に当たったとしても、その人の考え方や人間性を改めさせることはほぼ不可能です。それはもう、地震や嵐といった自然災害に近いかもしれません。つまり、「自然災害を止めることはできない、できることは防災に努めて見の安全を守ることだけ」なのです。

今回ご紹介したような対処法を心に留めておけば、どんな上司にもある程度は対応できる自信がつくはずです。あなた自身が安全な職場環境で働けるようにするために、これらのポイントを活用してみてください。

そして、読みながら気付いた方もいるかもしれませんが、今回紹介したのは何も上司だけに限った話ではありませんあなた自身が、「残念な部下」「残念な先輩」になっていないか、注意してくださいね。「人の振り見て我が振り直せ」です。

この記事が、皆さまの平穏で楽しい職場づくりに少しでもお役に立てればば幸いです。

それではまた、次回の記事でお会いしましょう!

3歳児の学び始めは何から?遊びと学習の最適なバランス

みなさんこんにちは!今日は、子供の学びと成長について考えてみたいと思います。親として、我々が何よりも望むことは、子供が健康で幸せで、そして自分の能力を最大限に発揮できることですよね。そのために、子供の学びや発達を最適にサポートする方法を探ることは、親としての大切な役割と言えます。

特に今回注目したいのは、子供が学び始める「最適なタイミング」についてです。皆さんも一度は、「子供は何歳から勉強を始めたらいいのか?」、「この年齢では習い事は早すぎるかな?」といった疑問を抱いたことがあるのではないでしょうか? そんな疑問に対して考えてみたいと思います。

具体的には、「3歳児に何か勉強を始めさせるべきか?」という疑問に焦点を当ててみます。我が家の長男ももうすぐ3歳。そろそろ何か勉強させたほうが良いのかな?と疑問に思い、この記事の執筆に至りました。この年齢の子供たちは何を学ぶべきなのか、またどのような形で学ぶべきなのか、習い事は必要なのか等について解説していきたいと思います。

3歳児の学び:基本は自然体から

まず大切なのは、3歳児が特定の「勉強」を始める必要は基本的にはないということです。この時期の子供たちは、身体的な活動、言語、社会性、感情の管理など、多くの領域で自然に学びます。それらをサポートする活動が、「勉強」よりも重要というわけです。では、具体的にどのような機会を学びに活かせばよいのか、いくつか例を見ていきましょう!

3歳児におすすめの学びの機会

  • 言語発達:絵本の読み聞かせと歌を通じた学び

    3歳の子供は、絵本の読み聞かせや歌を通じて、言葉の理解と表現力を育てることができます。たとえば、「はらぺこあおむし」や「だいじょうぶだよ」などの絵本を選んで、毎日定期的に読み聞かせる時間を設けてみましょう。また、親子で一緒に歌う時間も効果的です。好きな歌を一緒に歌うことで、子供は新しい語彙を学び、またリズムとメロディーによる言葉の楽しさを感じることができます。

  • 身体的能力:運動遊びとアウトドア活動

    大きな筋肉を使ってバランス感覚や手足の協調性を鍛えるには、運動遊びやアウトドアの活動が有効です。公園でのボール遊びや、縄跳び、自転車に乗るなど、様々な動きを経験させることで身体能力を育てることができます。

  • 社会的・感情的スキル:他の子供たちとの遊び

    他の子供たちと一緒に遊ぶことで、子供は社会的スキルや感情の管理能力を養います。たとえば、公園や保育園で友達と一緒に遊ぶことで、相手の気持ちを理解したり、自分の感情を適切に表現したりすることを学びます

  • 創造性と問題解決スキル:ブロック遊びと絵を描く

    ブロック遊びや絵を描くなどの創造的な活動を通じて、子供の創造性と問題解決スキルを発展させることができます。例えば、自分だけの城を作るためにブロックを積み上げたり、気持ちを絵に表現するなどの活動は、子供の想像力を刺激し、同時に自分で考えて行動する機会を提供します。

  • 初期の数学概念:数を数えたり、パターンを見つける活動

    日常生活の中で数を数えたり、パターンを見つけたりする簡単な活動を通じて、初期の数学概念を導入することができます。例えば、食卓でお皿やスプーンを数えたり、散歩中に見つけた様々な形や色の葉っぱを並べてパターンを作るなどの活動があります。

これらの活動は、子供が自然に学ぶことをサポートします。そして、これらは、「勉強」ではなく、子供の日常生活の一部であり、楽しみながら学ぶことができます。その結果、子供は自分で学ぶことの喜びを発見し、一生続く学習の基盤を築くことができます。

3歳児の習い事:必要なの?

さて、次に「3歳児は習い事を始めるべきか?」という疑問についてです。これは、個々の子供の発達、興味、能力、そして家庭の状況によります。子供が自由に遊んだり、親と一緒にいる時間が重要なのは言うまでもありませんが、一部の子供は特定の活動に興味を持つかもしれません。そのような場合、それらの活動に参加することで子供は自己表現の機会を得たり、新しいスキルを学んだりすることができます。親が強制するのではなく、子供が興味を示した場合には、習い事をさせてあげると良いでしょう。

実際に「勉強」を始める最適なタイミングは?

「勉強」については、多くの場合、子供が幼稚園の年齢(4歳から5歳)になってから始めるのが一般的です。しかし、多くの研究が示しているように、子供たちは生まれてからすぐに学び始めます。そして、その学びは、遊びや日々の活動を通じて自然に行われます。子供がどのくらいの速さで発達するかは個々に異なります。一部の子供は早い段階で読み書きや算数に興味を示すかもしれません。その場合には、前述のように、子供の興味・関心に合わせて、学習塾などを検討すると良いでしょう。

まとめ:大人のために焦って勉強させるのではなくて、子供の成長に寄り添うこと

子供の成長は素晴らしいものですね。毎日のように新しいことを学んでいるかのように、目を見張る進歩を見せてくれます。日々の活動を通じて、子供たちは自身の才能や興味を発見し、自分で物事を考え、行動する力を身につけていきます。

そして、これらは決して「勉強」ではありません。これは、子供たちがこの世界に対する好奇心を満たし、自分自身と他者、そしてこの世界との関わり方を学ぶ一部分なのです。

もし、あなたがお子さんのために何かを選ぶなら、それは遊びや探索の時間を増やすこと想像力を養うための具体的なツールを提供すること、そして何よりも、愛情を注ぎ、安心感を与えて自己確信を育むことが重要です。

言葉の力、身体の能力、社会的・感情的なスキル、創造性と問題解決スキル、初期の数学概念の理解。これらは、子供たちが豊かな人間関係を築き、多様な問題を解決し、自分の人生を豊かに生きるための基礎を形成します。これらの能力は、子供たちが自己効力感を持ち、自信を持って新たな挑戦を受け入れる力を育てます。

そして何よりも、これらは子供たちが楽しみながら学べることです。親としては、子供の自然な好奇心と探求心を尊重し、それを支える環境を提供することが大切です。

あなたのお子さんが豊かな人間性と共に、これからもっともっと成長していく姿を想像してみてください。そして、その旅を支え、共に喜びを分かち合うことができることに感謝しましょう

今回のブログが、みなさんのお子さんの学びの旅に役立つ情報となれば幸いです。それではまた次回の記事でお会いしましょう!