子供の可能性を引き出す!非認知能力を伸ばすための具体的な方法

タイトル:子供の可能性を引き出す!非認知能力を伸ばすための具体的な方法

みなさま、こんにちは!

 

みなさまは、子育てをする上で、子供に何を教えてあげるべきなのか、悩むことはありませんか?

 

子供の成長と学びをどうサポートすれば良いのか、親であれば誰でも頭を悩ませますよね。それに、長い目で見たときには、学業成績だけでなく、社会で上手くやっていくための能力を身につけることも求められます

 

今回は、そんな悩める親世代の皆さまに向けて、「非認知能力」について説明していきたいと思います。非認知能力とは、知識や技能だけでなく、個人の価値観や自己制御、他人との関わり方といった能力のことを指します。

 

非認知能力を構成する要素は多岐にわたりますが、この記事では、それらの中でも特に重要な3つの要素、「社会性」、「自己制御」、「実行力」に焦点を当ててみましょう。この3つの能力は、子供の教育に詳しいお茶の水女子大学・内田名誉教授が特に重要とおっしゃっている3つなんです。

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この3つがどういった能力なのか。そして、どうすれば子供のこれらの力を伸ばすことができるのか、具体的な方法も示していければと思います。

 

それでは、いってみましょう!

 

非認知能力って何?小学生にわかるように説明してみましょう!

 

まずは、「非認知能力」とは何のことなのか、一緒に例をみながらみていきましょう。

 

お子様の立場になって想像してみてください。
友達と一緒にゲームをして、あなたが負けてしまったとき、どう感じますか?怒ってゲームを投げ出すか、それとも落ち込んで何もしなくなるか、それとも「次は勝つぞ!」と決意して再チャレンジしますか?

 

いかがでしょうか。実はこれが「非認知能力」の一部なのです。

 

非認知能力とは、学校の勉強で直接使われることは少ないけれど、生活全体を通じてとても大切な力のことを指します。それは自分の感情をコントロールしたり、困難に立ち向かったり、目標に向かって努力したりする力です。友達との関わり方や困難な状況にどう対処するかなど、日常生活のさまざまな場面で役立つ力です。

 

たとえば、「自己制御」は非認知能力の一つで、自分の感情や行動をうまくコントロールする能力のことを言います。また、「忍耐力」や「粘り強さ」も非認知能力の一部で、難しいことに立ち向かう力を意味します。

 

これらの非認知能力は、学校の成績だけでなく、友達作りやスポーツ、音楽など、生活のあらゆる面で大切な役割を果たします。それは私たちが人間として、社会の中でうまく生きていくために必要な力です。そしてもちろん、子供たちが大人になってからも、社会人として絶対に必要な能力といえるでしょう。

 

特に重要な3つの能力!「社会性」「自己制御」「実行力」について

実は、非認知能力として挙げられる力は多岐にわたります。

 

例えば、あのBenesseさんが作成したこちらの記事では、実に13の項目が紹介されていました。

benesse.jp

 

これらすべてをカバーしようと思うと、多すぎて頭が混乱してしまうと思います💦

 

そこで、今回はお茶の水女子大学・内田名誉教授が「特に重要」とおっしゃっていた、3つの能力についてみていきたいと思います!

 

 

1.社会性(≒他人とうまくやっていく力)

社会性

社会性とは、他人と上手に関わり、共に働き、遊び、学び、成長する能力のことを言います。なぜ大切かというと、私たちは毎日、家族や友人、先生、他の人々と接する機会があります。社会性が高いと、他人との関係がスムーズに進み、友情を深めることができたり、協力して何かを成し遂げることができたりします。

社会性を伸ばすためには、まずは他人の気持ちを理解することが大切です。これは「共感」とも言えます。友達が悲しんでいるときや困っているときに、どう感じているかを理解し、適切に対応することで、相手と良い関係を築くことができます。

また、協力して何かをする活動に参加することも、社会性を育てるのに有効です。これには、クラスのプロジェクトやスポーツチーム、音楽団体などがあります。他人と一緒に何かを成し遂げる経験は、社会性を高める上で非常に重要です。

 

2.自己制御(≒自分の感情や行動をコントロールする力)

自己制御

自己制御とは、自分の感情や行動を適切に管理する力のことです。たとえば、お菓子がたくさんあるけど、食べ過ぎないように我慢する力、または落ち込んだときや怒ったときでも、感情をコントロールして冷静に行動する力、これらは全て自己制御の一部です。

自己制御が大切な理由は、それが私たちの行動や決断に影響を与えるからです。自己制御力があると、自分の感情に流されずに、適切な行動をとることができます。また、困難な状況に遭遇したときでも、感情をコントロールし、冷静に考えることができます。これは学業においても、友達関係においても、スポーツや趣味においても大切な能力です。

自己制御を伸ばすためには、まずは自分の感情を理解することが大切です。自分が何を感じているのか、なぜそう感じるのかを理解すると、感情をコントロールするのが楽になります。また、瞑想や深呼吸、リラクゼーションテクニックなどを学ぶことで、感情が高ぶったときでも落ち着く方法を身につけることができます。

そして、自己制御は試行錯誤の繰り返しで鍛えられます。つまり、失敗してもその都度立ち直り、次に生かすようにすることが大切です。

 

 

3.実行力(≒目標を決めてやり切る力)

実行力

実行力とは、目標を設定し、その目標に向かって自分で計画を立て、行動を始め、最後までやり切る力のことを言います。たとえば、テストで良い点数を取るために、自分で勉強計画を立て、毎日コツコツと勉強をする力、これが実行力の一つの例です。

実行力が大切な理由は、それが自分の夢や目標を達成するために必要だからです。実行力があると、自分で計画を立て、それを一歩一歩実行していくことで、難しい目標でも達成することができます。また、自分で計画を立て、行動することで、自立性や責任感も育ちます。

実行力を伸ばすためには、まず小さな目標から始めてみることがおすすめです。例えば、「今日は宿題を早く終わらせる」や「一週間で1冊本を読み終える」などの小さな目標を設定します。そして、その目標を達成するためにはどうすればいいかを考え、その計画を実行します。小さな目標を達成することで自信がつき、徐々に大きな目標に挑戦する力が身につきます。

また、自分が行動を起こすための「モチベーション」を見つけることも大切です。モチベーションとは、自分が行動を起こすための「やる気」や「原動力」のことです。それは、自分の興味や好奇心、達成感、他人からの認められたいという願望など、人それぞれ違います。自分が何にモチベートされるのかを見つけると、行動を起こす力が増します。

 

子供たちにどうやって声掛けすれば良い?3つの力を伸ばすためのポイント

では、前章でみてきた3つの能力を育ててあげるために、大人はどのように子供たちと接していけばよいのか、考えてみましょう!

社会性(他人とうまくやっていく力)のサポート

社会性を育てるために、親ができることは、まず子供が他人との関わり方を学べる機会を作ることです。これは、友人を家に招いたり、地域のイベントに参加したり、クラブ活動やボランティア活動に参加させるなど、様々な形で可能です。これにより子供は自然と他人と協力する力を身につけます

また、自分自身が良い人間関係を築くモデルとなることも大切です。親自身が他人との関わり方を示すことで、子供はそれを見て学びます。たとえば、他人に敬意を持って接する、公正に行動する、思いやりのある態度を持つなどです。

さらに、子供の感情を理解し、感情表現を助けることも大切です。子供が他人の気持ちを理解する第一歩は、自分自身の感情を理解することから始まります。そのため、子供が感じたことを言葉にする手助けをしたり、感情を認めて受け入れることが大切です。

社会性を育む声掛けの例

場面:友達との遊びで争いが起きた時。
親からの声掛け:
「君と友達が違う意見を持つことは全然大丈夫だよ。大切なのはどうやってその違いを尊重しながら、一緒に楽しく過ごせるかだね。みんなが楽しく過ごせる方法は何かな?」

 

自己制御(自分の感情や行動をコントロールする力)のサポート

自己制御を育てるために、親ができることは、まず、子供に適切な感情の表現方法を教えることです。子供が怒りや悲しみなどの感情を抱いたとき、その感情を認め、適切な方法で表現する方法を示すことが重要です。

また、自己制御は試行錯誤の結果、成長するものなので、子供が間違いを犯したときでも、それを学びの機会とすることが重要です。親としては、失敗を非難するのではなく、それがどうしたら改善できるか、次にどう対処すればよいかを一緒に考えることが大切です。

そして、親自身が自己制御力のある行動を示すことも重要です。自分の感情をコントロールし、冷静に問題を解決する方法を見せることで、子供もそれを学びます。

子供が自己制御を身につけるためには、親からの理解と支援が必要です。これは、子供の感情を尊重し、適切な感情の表現方法を助け、そして安全で愛情に満ちた環境を提供することで達成できます。

自己制御を育む声掛けの例

場面:子供が落ち込んでいるか、怒っているとき。
親からの声掛け:「その感情は大切だね。怒りや悲しみは、私たちが何かを学んだり、何かを変えるためのシグナルだから。その感情を受け入れて、どう対処したらいいか一緒に考えてみよう。」

実行力(目標を決めてやり切る力)のサポート

実行力を育てるために、親ができることはまず、子供が自分自身の目標を設定する手助けをすることです。それは小さな目標であっても、その達成感は子供に自信を与え、次の目標に向かう力を育てます。

また、子供が自分で計画を立て、それを実行する過程をサポートすることも重要です。子供がどのようにして目標に向かうか、何が問題であるかを理解し、適切な質問を投げかけることで子供の思考を促し、問題解決の力を鍛えます。もし子供が困難に直面したときは、必ずしも解決策をすぐに提供するのではなく、まずは子供自身に解決策を見つける機会を与えることが大切です。

さらに、自己評価と反省の機会を設けることも有効です。目標に向かう過程で何がうまくいったのか、何が改善できるのかを子供自身に考えさせることで、自己評価能力と自己改善能力を育てることができます。

そして、親自身が行動し、物事を成し遂げることの大切さを示すことも重要です。親自身が自分の目標を設定し、それを追求する様子を見せることで、子供はそれを学びます。また、親が子供の努力や成功を認識し、称賛することで、子供のモチベーションと自信を高めることができます

 

実行力を育む声掛けの例

場面:子供が新しい目標を立てた時や、困難に遭遇した時。
親からの声掛け:「その目標、素晴らしいね!じゃあ、それを達成するために何をすればいいと思う?どんなステップが必要かな?困った時は私がいるから一緒に考えてみよう。それから、大切なのは完璧にやることじゃなくて、最後までやりきることだよ。」

 

まとめ:親が子供を全力で愛し、寄り添うことで非認知能力は育まれる

いかがだったでしょうか。今回は、子供の成長の土台となる「非認知能力」の育て方についてみてきました。

 

みなさまもお気付きの通り、子供が適切に非認知能力を鍛えるためには、何よりも親のサポートが大切であることがおわかりいただけたと思います。

 

ただ、これらは決して難しいことではありません。お茶の水女子大学・内田名誉教授もこうおっしゃっていました。

 

「まずは親が子供を全力で愛することが何より大切だ」と。

 

子供を叱りつけたり、自分の思い通りにコントロールするのではなく、子供が自主的に行動できるようになるサポートをしてあげること。これが何よりも大切なのだということでしょう。

 

ぜひみなさまも、お子様を愛し、お子様を見守り、お子様を尊重してあげることで、その非認知能力を存分に伸ばしてあげてください。

 

それではまた、次回の記事でお会いしましょう!